« ACT比較スクリプト | Main | M式配列 »

Wednesday, June 15, 2005

ローマ字入力の学習コスト

昨日のローマ字入力に関して.

http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2005/06/re__4f11.html

最初に気になるのは、どのような人を想定して学習コストを考えているかです。既にアルファベットの入力ができている人かそうでないかにより、違いは出てきます。もちろん、パソコンを使うことは日本語入力だけでないのは確かですが、とはいえ、アルファベットの入力を覚えている、あるいは、覚えることを前提としている議論は精密さに欠けるのではないかと思われます。

わたしは,アルファベット無しでは,パソコンは使えないと思っています.
逆に,パソコン…というかインターネットを利用するようになれば,英語に触れる機会が飛躍的に多くなると思います.

配列単体で考えれば,精密さに欠けるのかもしれないですが...
実情を考えれば,英語配列の習得も重要のはずです.

かな入力(親指シフトを含む)を推す人が時々言う「頭の中でかなからローマ字の変換をするのにエネルギーをとられる」感覚は、私も分からないではないのですが、ローマ字入力に慣れた人からは「そんなことはない。指が覚えていて勝手に動くんだ。」と反論されます。冷静に見ると、ローマ字入力をする人の言い分は当たっていると思います。

(中略)

私自身も、英文をタイプしたり、まれにはローマ字入力をしたりしますが、この二つは全く違う指の働きによるような気持ちです。ローマ字入力をしている人が英文の入力をする時にどのように感じるかは聞いてみないと分かりませんが、おそらく別のものとして感じているのではないかと推測しています。
それだとしてみれば、みかげさんの言われる「QWERTYローマ字は学習コストがほとんど0」というのはあまりにも問題を単純化していると私は考えます。

これは確かに単純化しすぎだったと思います.

頭の中でローマ字に変換するのにエネルギーをとられるのも,指が勝手に動くのもどちらも正しいです.
ただ,評価する時期が異なるだけですね.

キー配列の習得はいきなり出来るようになるものではなく,最初は配列を見ながら,そしてタッチタイピングが出来るようになり,更に使い続けることで速くなっていきます.
段階を例えば次のように分けるとします.

レベル1:キーボード,配列表などを見ずにタイピングできるレベル.

ローマ字なら「きゃ」→[K][Y][A],と頭の中でどのキーを押すか考えて打つレベルです.
速度は遅いですが,多少パソコンを使うくらいなら十分なレベルです.

レベル2:短いフレーズを無意識に打てるレベル

ローマ字なら「きゃく」→[KYA][KU],という感じで,ある程度の短いフレーズに区切り,その単位で指の動きを覚えます.

レベル3:意識せずに指が動くレベル

ローマ字なら「きゃく」→[KYAKU],と,フレーズへ区切ったりせず,文字を思うだけで指が動いてくれます.


QWERTYローマ字の学習コストがほとんど0,というのは,1のレベルでの話です.
ですので,頭の中でかなからローマ字に変換するのにエネルギーをとられる感覚もあると思います.
レベル2,3を考えれば,かなりのコストはかかるでしょうし,打ちにくい運指も多いので効率もあまり良くない可能性が高いでしょうね.

ただ,レベル1までたどり着く学習コストというのは,配列選択において非常に大きな影響があると思うのです.
とりあえず打てる・使えるというのが重要ではないでしょうか.

|

« ACT比較スクリプト | Main | M式配列 »

Comments

みかげさん

早速のトラックバックありがとうございます。

詳しく書いていただき、考えていることがよく分かりました。こうしてみると、私とみかげさんの思っていることの違いは少ない気がします。私の書いたことも、舌足らずのところがあり、こうして書いてもらって助かりました。

一連の書き込みを読んだ人も、これでよく分かったのではないかと思います。

Posted by: 杉田伸樹(ぎっちょん) | Wednesday, June 15, 2005 10:34 PM

こちらこそトラックバックありがとうございました.

皆さん色々考えられてますね.

とりあえずは,配列変更をもう少しメジャーにするのが一番ですかねえ.
配列の内容はともかくとして,標準の配列を変えることが一般的になれば,環境面で色々幸せに慣れそうですし.

Posted by: みかげ | Wednesday, June 15, 2005 11:06 PM

三つ子の魂百までという。
最初に耳にする母国語が一生ついて回るように、
最初に習得する文字入力方式もまた一生ついて回るのではないだろうか。

自動車の運転免許はマニュアル車で取得した。より簡単だからオートマチック車には以降できた。逆は難しいだろう。
目の前に付いてる○と左右に付いてるレバー、ペダル、そのほかスイッチ類。自由に機能設定できるようになりました。ってことになってもそうそう配列変更はできまい。

かな入力とローマ字入力、漢字仮名交じりの入力とアルファベットの入力は簡単に切替られる。パソコン側も人間側もだ。
しかし、ひらがなの配列やアルファベットの配列、ローマ字表記の法則が変わったりしたら、切替は容易ではない。「似ている」ことで負のフィードバックが働くからだ。

Posted by: shino | Saturday, June 18, 2005 09:15 PM

とりあえず、私はQWERTY配列とDvorak配列、ローマ字とACT配列を使い分けていますが、そんなに混乱しません。
切り替えた直後に、多少迷うことがあるくらいで、数分もすれば普通にその配列が手になじんできます。
なので、負のフィードバックが多少あるとしても、簡単に切り替えられないほど大きなものではない人もいるということで…

Posted by: みかげ | Sunday, June 19, 2005 10:45 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ローマ字入力の学習コスト:

« ACT比較スクリプト | Main | M式配列 »