キー配列の評価軸
キー配列の評価基準は,以下の4つの軸に集約されるのではないだろうか.
1.運指のしやすさ
2.打鍵の効率性
3.学習コスト
4.導入コスト
それぞれ次のように考える.
1.これは(効率を抜きにした)打ちやすさ.
以前,打ちやすさの基準としてこんなものがあるかな?とリストアップしたような視点だけど,打鍵の効率は除いたもの.
その他の要素が同一であれば,4段よりは3段が楽だし,同時打鍵があるよりは1キー押すだけの方が楽.
1の要素内では,4段から3段にする代わりにシフトを導入する,などの方法でバランスが変えられる.
どれが利用者にとって一番よいかは,主観的判断が大きい.
Qwerty vs Dvorak などのように,使用するキーの数が同等で,並びだけが違うような場合には,文字の出現頻度などからある程度客観的な判断ができる.
2.は打鍵数が少ないものほどよい,という基準.
多くは1とのバランスになる.
(例としては,1優先がローマ字,2優先がかな入力)
同時打鍵も1打として考えてかまわないと思うが,その場合は1の評価が悪くなることになる.
3.覚えるのにかかる手間.
ランダムな配置で覚えなければならない数が多ければ,当然覚えるのにかかる時間は増える.
特にランダムな配置が多いほど,覚えやすさは飛躍的に増えてしまうはずだ.
30キーを1日で覚えられたとしても,60キーを2日で覚えることは出来ないと考えられる.
行・段でキー配置をまとめてあるようなもの(M式,ACT,和ならべ等)が覚えるのには有利.
一方,シフト状態やシフトキーを利用して,仮想的にキーの数を増やしている親指シフトや月配列などはこの面で不利である.
4.これは導入する際の障壁の高さの基準.
3とにているが,「配列の存在を知る」「その配列で入力できる環境を作る」など,学習に至るまでの容易さを表す.
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入力の最高速度を求めるなら,3を犠牲にして,1を練習でカバーできる範囲まで我慢し,2を極度にあげればよい.
例えば,次のような配列を考えてみる.
・使うキーは4段.片手親指以外で5×4キーを使い,各親指で3つのシフトキーを使う.
親指以外は4つのキーを担当するので,親指も3つくらいは割り当てられるという前提にする.
・ステノワード等で実績があるように,鍛えれば同時に多数のキーを押すことは可能なはず.
そこで,左手右手それぞれ,同時押しを許容することにする.
ただし,片手単位で見た場合に,親指以外の指は同一の段で,かつ人差し指の一番中央段は使わないものとする.
親指以外の片手で打てるキー種類は
同時無し:5×4=20
同時2キー:6×4段=24
同時3キー:4×4段=16
同時4キー:1×4段=4
合計で,64通り.
これに,親指のシフト状態が4種類(押さない,シフト1,シフト2,シフト3)あるので,
4×64=256通り.
左右の手でそれぞれパターンを押せるので,両手で再現できるパターンは
256×256=65536通り
ひらがな・かたかな・数字・アルファベット,常用漢字(1945字),利用頻度の高い単語,よく使われる言い回し,等を片っ端から割り当てていくことも可能...
というようなキワモノな配列を誰か考えたりしませんか?
(親指3シフトは,KINESISキーボードとかであれば可能なので,あとはソフト側のサポートがあれば)
ステノワードも詳細がWebにないのでわからないけど,毎分300文字という入力速度のために,左右それぞれにシフト1,片手5キーでいくつでも(?)同時押し有りということなので,思想的には3を犠牲にして2を追求したような配列と考えられそう.
何しろ学習に1年以上かかるわけで…
そう考えると,上の考案した配列は数年じゃマスターできないことになってしまいますね.(^^;
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で,そんな配列を考えても仕方ないので,結局はそれぞれの配列の特性をうまくまとめておいて,利用者に選んでもらうしかないのかな,と.
そういった案内ページがもう少し充実すれば,キー配列を変えてみよう,と思う人ももっと増えるのではないかと思う.
Comments
計算が間違っていなければ、ステノのパタン数は2303通りかと…って、これは推測ですので全く当てにはなりませんが^^;
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050306/garn
そういえば…「どれが利用者にとって一番よいかは,主観的判断が大きい.」の件、おそらく1だけではなく、2にも3にも掛かってくると思います。
特に行段系とシフト系を並べて「どちらが良いか」を比べるという話は、もろに主観的な要素(【その人にとっては】どちらが【良い】か)が殆どのはずですから、確実に決着が付かない予感がします…。
どういう風に説明すれば、全ての人が納得できる形になるのか…上手い表現方法が、どこかにあればよいのですが(それがあったら誰も苦労しないですね^^;)。
Posted by: かえで(yfi) | Monday, June 27, 2005 at 01:59 AM
結局主観的な判断が一番選択に影響するので,難しいですね.
とりあえず,各種配列の説明とメリット・導入方法の一覧がわかりやすくまとめてあれば,キー入力に不満がある人へアプローチしやすいとは思います.
ユーザにいくつかのキー入力(同段のアルペジオ打ちや親指シフト同時押しなど)を何度か入れさせて,その時間からお勧めの配列を絞るようなアプリケーションがあれば面白そうです.
その他に,どのくらい学習に時間を費やす気があるのか,英字配列に関しても変更したいのか,漢直方式に興味があるか,などを聞けば候補は結構絞れそうな気がします.
Posted by: みかげ | Saturday, July 02, 2005 at 11:48 PM
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Posted by: elliptical trainer reviews | Thursday, December 08, 2011 at 02:25 PM